陸上競技というスポーツは、これまで大変多くのボランティアや企業の協賛・寄付などによって存続してきました。私達のような昭和・平成世代の元競技者は、このような方々への感謝の心を忘れず、自分を育ててくれた競技への恩返しとして、今後も陸上競技のアントラージュとして努めを果たすべきだと考えています。
しかしながら、対価を得ることを考えずに競技者育成や大会運営などに尽力することや、利益を得ることを考えずにスポーツにお金を出すという姿勢は、私達の次の世代へ見せるべき姿として、今一度考えなおす必要があります。
これからは、選手が競技を通じて学び、身につけたものを活かして地域社会や企業に貢献し、生活の糧となる対価を得られるようにすること、また、企業にとってスポーツにお金を出すことが経営判断として合理的に成り立つようにすることが必要です。
子どもたちにとって、将来の選択肢に「陸上選手」というものがより現実的に思えるように、どの地域でも陸上競技が持続可能なスポーツとなるように、私達は民間企業が果たせる役割を考え続けます。
ランタロウ合同会社 代表社員 佐藤航
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